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検品のばらつきをなくす、中小企業のAI画像認識導入3ステップ

検品をベテラン任せにしていませんか。属人化する原因と、不良の種類を絞ってAI画像認識を導入する3ステップを紹介します。検品時間を3分の1に圧縮できたケースもあります。

「検品はベテランの勘に頼っている」という工場は今も少なくありません。担当者が異動や退職をすると判定基準ごと引き継げず、不良品の見逃しが増える——そんな相談を最近よく耳にします。

目視検品の負担は増える一方

製造業の現場では、検品作業の多くが今も目視に頼っています。1日に数百点を確認する担当者もいれば、繁忙期にはパートやアルバイトが急きょ検品に入ることもあります。しかし判定基準が頭の中にしかないと、担当者によって合格・不合格の線引きがぶれてしまいます。夕方になるほど集中力が落ち、見逃しが増えるという声も現場からよく聞かれます。人手不足で検品要員を増やせない中、負担はベテラン社員に偏りがちです。

属人化が解消されない構造的な理由

検品基準が言語化されない背景には、「言葉にするより見せた方が早い」という現場の実感があります。加えて不良の種類が多岐にわたるほど基準を文章化する手間が増え、後回しにされがちです。さらにAI導入というと大規模なシステム投資を想像し、費用対効果が見えないまま検討自体を止めてしまう中小企業も少なくありません。実際には、判定したい不良の種類を絞り込めば小さく始められる領域です。

AI画像認識を検品に導入する3ステップ

いきなり全工程を自動化しようとせず、範囲を絞って始めるのが定着のコツです。

  • ステップ1:判定対象を1〜2種類に絞る 傷・異物混入・寸法ズレなど、頻度が高く判断基準が比較的明確な不良から着手します。
  • ステップ2:良品・不良品の画像を集めて学習させる 過去の検品記録や撮影済み画像があれば数百枚程度でも試作を始められます。
  • ステップ3:人の判断とAIの判断を並走させる いきなり自動判定に切り替えず、一定期間はAIの判定結果と人の目視結果を突き合わせ、閾値を調整します。

たとえば1日800個の部品を目視検品していた工場が、この3ステップでAI画像認識を導入し、AIが良品と判定したものだけを人が最終確認する運用に切り替えたところ、検品にかかる時間を3分の1程度まで圧縮できたケースもあります。重要なのは精度よりも先に「どこまでをAIに任せ、どこから人が見るか」という運用ルールを決めておくことです。

さいごに

検品の属人化は、担当者一人が抜けた瞬間に品質そのものを揺るがすリスクです。まずは自社で最も見逃しが多い不良の種類は何か、洗い出すところから始めてみませんか。AI活用による検品体制の見直しにご関心があれば、お気軽にご相談ください。

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