「Slackで稼働先の話ばかりしていると、自分はエイトの社員じゃなくて、ただの派遣みたいに感じる時がある」
ある若手エンジニアが、半年前の1on1で漏らした言葉です。SES(クライアント先常駐)という働き方の宿命のようなこの感覚を、私たちエイトは経営課題として受け止めました。現役エンジニアが、それぞれ別の地方企業の現場に散る。物理的に離れた状態で、それでも「仲間として働いている」と感じてもらうには、根性論ではなく仕組みでしか解けません。今日は、私たちがこの1年で試行錯誤してきた3つの仕組みを、失敗も含めて公開します。
なぜ「孤独」が稼働者を辞めさせるのか
SES業界の離職理由の上位には、「キャリアの相談相手がいない」「同じ会社の人と関わる機会が少ない」が必ず入ります。給料でも案件でもなく、所属感の喪失。これが静かに人を辞めさせます。
過去に稼働開始から半年で辞めたエンジニアがいました。退職面談での言葉が、今でも刺さっています。「現場の人とは仲良くなれた。でも、社員として何をしているのかが、自分でもわからなくなっていった」。
これは個人の問題ではなく、明確に設計の問題です。私たちはこの一件をきっかけに、「稼働中に、所属感を保ち続けるには何が要るのか」を半年かけて議論しました。
続けている、3つの仕組み
私たちが磨いてきた仕組みは、特別なものではありません。けれど、続けることで効いてきます。
| 仕組み | 頻度 | 何をやるか |
|---|---|---|
| 現場交差会 | 月1回・90分 | 別案件で稼働するエンジニア4〜6名が、「いま現場で困っていること」を1人1つ持ち寄る |
| キャリア面談 | 四半期1回・60分 | 案件の話は禁止。3年後どうなりたいかだけを話す |
| Slack | 常時 | Infinity Dojoの塾生も含め、現役・卒業生が誰にでも質問できる窓 |
特に効いたのは「現場交差会」です。当初は「持ち回りで近況報告」というゆるい設計でしたが、3回目までは正直、空気が重かった。誰も自分の現場の話を深く出さず、表面的な雑談で90分が終わる回もありました。
4回目から「困りごとを必ず1人1つ持ってくる」というルールに変えたところ、空気が一変しました。雑談ではなく相互コーチングの場になり、Slackで「あの件、次の現場交差会で相談していい?」というやり取りが、月10件を超えるようになりました。失敗から学んだ、設計上のたった一行の変更です。
仕組みは「文化」を救えるか
カルチャーは、社内イベントや経営者の言葉で作られると思われがちです。私たちはそうは思っていません。
カルチャーは、「困った時に、誰の顔が浮かぶか」で決まる。クライアント先で詰まったとき、エイトの誰かの顔を浮かべて連絡できる。それが文化です。仕組みは、その「顔を浮かべる」回数を増やすための装置でしかありません。
5年後、私たちは稼働エンジニア500名規模を目指しています。機能している90分の現場交差会も、500名規模では必ず別の形になるはずです。けれど、「孤独にしない」という設計思想だけは、この組織が大きくなっても最後まで残したい。地方創生DXの現場は、一人で立ち続けるには重すぎる仕事だからです。
さいごに
稼働先で頑張ってくれているメンバーを、会社全体で支える。それを言葉だけで言わず、月に何回会えるか、何分話せるかで証明する。それが、私たちが選んだ働き方の設計です。
あなたが今、別の会社で稼働しながら「自分の所属はどこなんだろう」と感じているのなら、一度、私たちの現場交差会の話を聞きに来てほしいと思っています。
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Infinity Dojo は、地方創生DXを担う未来のエンジニアを育てる育成プログラムです。
卒業後も「現場交差会」「卒業生Slack」で、稼働しながら仲間とつながり続ける設計になっています。
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【記事メタ情報】
- 主読者:D(既存稼働エンジニア・社員)/A(塾生候補・採用候補者)
- 想定アクション:既存社員のエンゲージメント維持/カジュアル面談申込/Infinity Dojo説明会申込
- KPI寄与:稼働エンジニアのリテンション向上/採用候補者リード獲得/リファラル発生
- 次月の続編候補:「現場交差会で実際に何が話されるか — 90分の議事録を1本まるごと公開」