「カフェだけど、なんか人がよく集まる場所にしたい」

エイトスペースの構想を最初にメンバーに話したとき、自分でもうまく言葉にできませんでした。コワーキングではない、カフェでもない、レンタルスペースでもない。人と企画が生まれる場 を作りたかった。けれど、それを既存の業態の言葉で説明しようとすると、どれも違う気がする。

そんな曖昧さから始まったエイトスペースは、原宿という街の特性を借りながら、ゆるやかに形を見つけてきました。

「単なるレンタル」では、何も生まれない

似たような場所は、東京中にあります。コワーキング、シェアオフィス、レンタルスペース。けれど、何度か使っていて気づいたのは、「単に空間を借りる関係」では、人同士のつながりはほとんど生まれない ということでした。

ありがちな空間起きていることコワーキング全員ヘッドホンで作業、会話なし
貸し会議室1〜2時間で去って、再訪なしふらっとカフェ知らない人に話しかけにくい

物理的に近くにいるだけでは、企画は生まれない。これは、私たちが何度かイベントを試して痛感したことでした。

エイトスペースの設計:場所 × 仕掛け × 文化

そこでエイトスペースでは、場所だけでなく、その上に「仕掛け」と「文化」を重ねる ことにしました。

要素具体的にやっていること場所原宿・カフェ × コワーキング × イベントスペース
仕掛け月次の「ゆるい交流会」、共通プロジェクト募集文化スタッフが意図的に人をつなぐ、紹介を歓迎する空気

特に「人をつなぐ」をスタッフの仕事にしているのが、他の場と違うポイントです。「あの方とこの方、似たことやってますよ」と橋を架ける。これは仕組みではなく、文化として育ててきました。

原宿という街を借りる意味

原宿に置いた理由は、カルチャーと創造性が交差する街 だからです。アパレル、デザイン、メディア、IT、地域振興——異業種の人が日常的に通る街で、偶然のつながりが起きやすい場所性があります。

実際、エイトスペースを起点に:

  • 地域企業 × デザイナーの共創プロジェクト
  • 学生 × 経営者のキャリア対話イベント
  • 自治体 × エンジニアの地方DXハッカソン

など、「ここで生まれたかもしれない」企画が、月に何件か立ち上がっています。

おわりに

エイトスペースは、いまも実験の途中です。「人と企画が生まれる場」というコンセプトを、もっと尖らせていきたいし、もっと多くの人に使ってもらいたい。

カフェ・コワーキング・イベント・撮影・打ち合わせ、目的に応じて自由に使える空間です。原宿に来る用事があったら、ふらっと立ち寄ってください。スタッフが「最近こんな人来ましたよ」と話しかけるかもしれません。それが、エイトスペースの始まり方です。