
中尾
Q1. まず、エイトは地方創生をどのように考えていますか?

森田
私たちは地方創生を、単なる支援活動ではなく、地域に眠る価値を見つけて、事業として成立させ、持続可能な形にしていくことだと考えています。
地域には、自然や文化、特産品だけでなく、人、企業、ネットワーク、まだ活かされていない知恵や経験など、多くの可能性があります。
それらを「良いものですね」で終わらせず、どう価値に変え、誰につなぎ、どう循環させるかが大事だと思っています。

中尾
Q2. なぜ“支援”ではなく“事業”が必要だと感じるのでしょうか?

森田
支援だけでは、一時的に良くなったように見えても、継続しないことが多いからです。
補助金や単発施策に頼るだけでは、地域の中に力が残りにくい。
だからこそ、地域の課題解決そのものが仕事になり、雇用になり、次の挑戦につながっていくような「事業化」が必要だと思っています。
事業になることで、人が育ち、仕組みが残り、地域の中で自走できる可能性が高まります。

中尾
Q3. エイトが見る“地域に眠る価値”とは、どんなものですか?

森田
よくある観光資源や名産品だけではありません。
地域で頑張っている企業、現場で積み上げてきた知識、人と人との信頼関係、若い人の感性、未活用の場所や設備、そういったものも立派な価値です。
ただ、地域にある価値は、そこにあるだけでは価値として認識されないことも多い。
だから、外からの視点と中の人の想いを掛け合わせながら、掘り起こしていくことが重要だと思っています。

中尾
Q4. 地方創生において、エイトはどんな役割を担いたいですか?

森田
私たちは、地域の外から何かを与える存在ではなく、地域の中にある可能性を見つけて、つなぎ、形にする伴走者でありたいと思っています。
人材、企業、行政、教育、テクノロジー。
それぞれがバラバラに存在しているものを、どう組み合わせれば新しい価値になるのかを考え、実行する。
その接続役を担うことが、エイトの役割だと考えています。

中尾
Q5. 地域と事業をつなぐうえで、特に大事にしていることは何ですか?

森田
一番大事なのは、「その地域にとって本当に必要かどうか」です。
外から見て面白そうでも、地域の文脈に合っていなければ長続きしません。
だからこそ、現場の声を聞き、地域の人と一緒に考え、無理なく続けられる形をつくることが重要です。
派手さよりも、地に足のついた事業づくりを大切にしています。

中尾
Q6. テクノロジーは地方創生にどう活きると考えていますか?

森田
テクノロジーは、地域の課題を一気に解決する魔法ではありません。
でも、限られた人手や予算の中で、可能性を広げる大きな力にはなります。
AIやDXを活用することで、業務効率化、人材育成、情報発信、マッチング、新しいサービス開発などが現実的に進めやすくなります。
地域の挑戦を“できる形”に変えるのが、テクノロジーの役割だと思っています。

中尾
Q7. 地方で事業をつくるうえで、難しさはどこにありますか?

森田
やはり、良い想いがあっても、それを形にする人材や仕組みが不足していることが多い点です。
また、地域ごとに背景や課題が違うので、成功事例をそのまま横展開してもうまくいかないことも多い。
だからこそ、その地域ごとに何が必要かを見極めながら、ゼロから設計する視点が必要だと思っています。

中尾
Q8. エイトが目指す地方創生の形とは何でしょうか?

森田
人が集まり、学び、挑戦し、事業が生まれ、その成果がまた地域に還元される。
そういう循環が生まれる状態を目指しています。
一過性のプロジェクトではなく、地域の中に仕事と人材と次の可能性が残っていくこと。
そこまでつくれて初めて、本当の意味での地方創生だと思っています。

中尾
Q9. これから地方創生に必要な視点は何だと思いますか?

森田
これからは「守る」だけではなく、「どう新しい価値を生み出すか」がさらに重要になると思います。
地域の課題を嘆くだけではなく、そこからどんな事業をつくれるか、どんな人材を育てられるかという前向きな視点が必要です。
地域には可能性がある。
それを本気で信じて、形にしていく視点が必要だと思います。

中尾
Q10. 最後に、エイトが地方創生で実現したい未来を教えてください。

森田
私たちは、人と地域の可能性を解き放ち、日本中からイノベーションが生まれる社会をつくりたいと思っています。
地域には、まだ見つかっていない価値がある。
人には、まだ発揮されていない可能性がある。
それらをつなぎ、新しい未来を生み出していくことが、エイトの挑戦です。



