チームSurrendersの挑戦!五十嵐ベーカリー売上改善プロジェクト【DEMO DAYレポート】

こんにちは、無限∞道場運営チームです!
Day 14のDEMO DAYでは、全チームがこれまでの学びを活かしてビジネス課題解決のプレゼンテーションを行いました。今回は、その中でも特に注目を集めたチームSurrendersの発表内容をご紹介します。彼らは「五十嵐ベーカリー」の売上改善をテーマに、データに基づいた具体的な施策を提案し、実行可能な戦略を打ち出しました。

プロジェクトの背景:地域に根ざす老舗ベーカリーの挑戦

チームSurrendersが取り組んだのは、東京都清澄白河にある五十嵐ベーカリーの売上改善です。創業から長い歴史を持つこのベーカリーは、地元住民を中心としたリピーターに支えられてきましたが、近年は新規顧客の獲得が課題となっていました。さらに、デジタル決済の導入が遅れていることや、若年層へのアプローチ不足も問題点として挙げられていました。

1. 現状分析:データで見る課題の明確化

チームはまず、五十嵐ベーカリーの現状をデータで徹底的に分析しました。その結果、以下の課題が浮き彫りになりました。

  • 顧客層の偏り:主な顧客はシニア層で、若年層の来店が少ない。
  • キャッシュレス決済の普及率が低い:現金決済がほとんどを占め、キャッシュレス対応が進んでいない。
  • 新規顧客の獲得が難しい:地域密着型のビジネスモデルが、新しい顧客層へのアプローチを妨げている。

2. 改善策の提案:多角的なアプローチで売上を拡大

これらの課題に対して、チームSurrendersは以下の3つの改善策を提案しました。

(1) SNSプロモーションの強化

InstagramやTwitterを活用した情報発信を推進し、若年層をターゲットにしたプロモーション活動を展開。具体的には、商品のビジュアルや新商品情報、期間限定キャンペーンを積極的に発信することで、SNSフォロワーの増加と新規顧客の来店促進を図ります。

(2) 若年層向けメニューの開発

若者に人気のスイーツやトレンドを取り入れたパンの開発を提案。例えば、インスタ映えするデコレーションパンや健康志向のビーガン対応パンなど、若年層が興味を持つ商品を開発し、試食イベントを開催することで新規顧客の取り込みを目指しました。

(3) デジタル決済の導入促進

QRコード決済や電子マネーの導入を強化し、店内外での告知を徹底。さらに、キャッシュレス決済を利用した顧客に対して、ポイント還元や割引サービスを提供することで、顧客満足度を向上させる施策を打ち出しました。

3. 実行可能なプランと期待される効果

チームは、これらの施策を短期・中期・長期の視点で実行可能なプランとして具体化しました。

  • 短期的施策:SNSアカウントの運用開始とデジタル決済の導入キャンペーンの実施。これにより、若年層の集客と来店機会を増加させる。
  • 中期的施策:若年層向けメニューの開発と試食イベントの開催。実際の来店体験を通じて、新規顧客のリピーター化を図る。
  • 長期的施策:デジタルマーケティング戦略の強化と、定期的な顧客アンケートの実施。データに基づいたPDCAサイクルを回し、持続的な売上向上を目指す。

4. プレゼンテーションの評価とフィードバック

チームSurrendersの発表は、データに基づいたロジカルな分析と、具体的かつ実行可能な施策が高く評価されました。審査員からは、「地域密着型のベーカリーが直面する課題を的確に捉えた素晴らしい提案」「若年層へのアプローチとしてSNSを活用した戦略は非常に有効」とのコメントが寄せられました。

一方で、実行段階での課題として「既存顧客層とのバランスをどう取るか」「SNS運用の効果測定をどう行うか」といった指摘もあり、さらなるブラッシュアップが求められる点も確認されました。

5. 今後の展望:五十嵐ベーカリーの未来に向けて

チームSurrendersは、今回の提案をベースに、さらに深掘りしたマーケティング戦略を構築し、五十嵐ベーカリーと共に実行フェーズへ進むことを計画しています。若年層の取り込みを成功させることで、同店が地域全体に愛される店舗として成長し続けることを目指します。

無限∞道場では、今後もこのような実践的なプロジェクトを通じて、参加者がビジネススキルを磨き、実際のビジネス課題解決に貢献する場を提供していきます。次回のセッションでも、さらなる成長と学びを期待しています。

6. 発表全文文字起こし

はい、よろしくお願いいたします。  
私たちTeamsサレンダーで、ちょっと審査員のために背景をお話ししたいなと思います。

我々はコンサルタントの体なので、クライアントはイグフラシベーカリーです。
どんなパン屋さんかというと、東京都白川清澄にあるパン屋さんになります。
実際に行きました。写真撮りました。

どんなパン屋さんなのかというと、五十嵐夫婦が経営している、30代の夫婦です。
二代目なんですけど、翔太さんいやら翔太さんと五十嵐美咲さんがいます。
翔太さんは勝利専門学校を卒業し、ずっと修行して、二代目としてパン屋を継承しています。
美咲さんも大学卒業後、広告代理店に勤めていて、パン屋さんを一緒に経営することにしました。

翔太さん的には、伝統を守りたい、味を昔から受け継いでいるものをしっかり今の現在のターゲットに届けたいと思っています。
一方、美咲さんはマーケティングを進めていたので、そこら辺の視点は少しあります。
SNSやモバイル掲載など、少し施策は考えていますが、伸び悩んでいるところです。

清澄白河のエリアの関与が増加しているので、競争が激化しています。
競合に負けないように最適な施策を模索中です。

現状の施策としては、投資資金があり、それに対してどこにアローケートするかを見ています。
モバイルペイメントのQR決済、若い人はQR決済を使うので、そこに向けた施策を考えています。
外観と内装も考えていますが、伝統の部分を残しつつ考え中です。

売上などのデータとしては、月に平均2000人来て、客単価は平均700円。
営業日数は25日間で、140万の月という単純計算です。

ここから、我々がコンサル会社として五十嵐夫妻に提案するという形になります。
五十嵐夫妻、今日はお時間いただいてありがとうございます。
以前、五十嵐様からご相談いただいた御社の売上改善に関して、提案を説明させていただきます。
お時間としてはトータル20分を考えています。

説明は、私花岡以外にも泰本、直崎、土佐の計4名で行います。
内容としては、各パートを分けながら最終的にアクションとスケジュールをお伝えします。

結論として、御社の売上をアップさせるためには、新規顧客層の開拓が一番効果的と考えております。
特に20代から30代後半の男性女性がターゲットです。

続いて、私から説明させていただきます。
売上の向上にコミットするため、事前に頂いていたデータをグラフで可視化しました。
こちらをご確認いただき、店舗様の強みや抱える問題を一緒に確認します。

決済方法は現金が多く、続いてクレジット、電子マネー、QR決済の順です。
顧客層はリピーターに支えられています。
年齢、性別による客層では、男性客が若干少なく、若年層とシニア層に差があります。

このデータを考察することにより、現金決済が多く、女性の顧客が多いことが見えました。
次に、キャッシュレス決済の利用率を検討し、PRが足りていない可能性があります。

データから見受けられる傾向をまとめると、
キャッシュレス決済による向上が必要で、現在の強みである女性客と年齢層のリピーターを大切にしつつ、
男性客とシニア層に偏りすぎている現状を打破する必要があります。

別の角度から、五十嵐ベーカリーの現状を説明します。
SWOT分析を行いました。

強みとしては、長年の営業による信頼、伝統と信頼性、オリジナルのレシピ、地域密着型で固定客がいることです。
弱みとしては、若年層の不足、宣伝不足、メニューの幅が少ない、内装や雰囲気が古いことです。

機会としては、ネットやSNSの活用、コラボレーションによる新たな集客が考えられます。
脅威としては、競争の激化、消費者の健康志向、経済環境の変化、技術の進歩があります。

ポジショニングとして、五十嵐ベーカリーがどの位置にいるかを見ました。
他の競合はあまりいませんが、若いお客様が取られている傾向があります。

課題と戦略として、若者向けのメニュー不足、店舗の古さ、デジタル決済利用率の低さ、
SNSやデジタルマーケティングの活用不足が挙げられています。

課題に対しての施策として、新規開発、限定メール、デジタルマーケティング、インフルエンサーコラボがあります。
デジタルマーケティングが一番効果的と評価しました。

戦略としては、伝統と信頼性を活かし、ウェブサイト活用でポジションを強化し、幅を増やすことです。

ソリューションとして、Xのアカウント運用、インスタアカウント運用、ホームページ制作を進めます。
若者世代の情報源としてSNSが最も利用されているデータを基に、取り組んでいきます。

実際のアクションとして、SNSプロモーションを仮運用し、フォロワーを獲得しています。
今後、五十嵐様には引き継いでいただき、売上を上げる方向に進んでいただきたいです。

スケジュールとして、SNS運用部分では、月間100人から200人の新規顧客を毎月呼び込める見込みです。
若者向けのメニュー開発も進め、店舗の階層やSNS戦略を強化し、新規顧客を増やします。

プレゼン資料としては以上です。
五十嵐ベーカリーの良いところを強め、今の店舗を生かしてSNSで若者に目に触れる機会を増やし、
新規顧客を増やして売上を上げる提案です。

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